その時ピエロは
心を失った。

彼の目にうつるものは
悲しみと
 …憎しみだけ。

心を失ったピエロは
壊れたように笑い続けた。

笑いと目にうつるものは
まるでいままでの
彼の心の中を写し出す
鏡のようだ。