友章がまだあのマンションに来てるなんて、



思ってもみなかった。



陽人に聞いたら、中林君がいつも様子を教えてくれたようだ。



毎週定休日前の夜、マンションの前に赤い車が停まっている。



友章は何を考えているのだろう。



私とやり直すつもりなの?


そんなの絶対無理。



鳥肌が立つ。



寒気がして気持ち悪い。



陽人が私の様子に気付く。


ごめん嫌な事思い出させて。



花梨もう誰にも気を使わないで、



自分の幸せだけを考えて、俺は花梨といられるだけで幸せだよ。



陽人その言葉は反則だよ。


私だってずっと一緒にいたい。



陽人と一緒にいていいんだよね私。