マリンブルーのレビュー一覧
ぽす、ぽす、ぽすん。 太い尻尾を大きく揺らすと聞こえてくる、マリンの幸せの音。 ペット…それは時に家族以上の絆で結ばれ、時に友達以上の友情で固く結ばれる、掛け替えのない存在。 今ペットを飼っている人、これからペットを飼おうとしている人は、この作品を読んで後に感じた気持ちを、忘れないようにしよう。 大切なことを再認識させてくれる、素晴らしい作品です。
本当に素直に楽しむことが出来ました。 これも著者の作風と作品に込められたキモチの賜物でしょう。 素敵な作品です。 ぜひ、読んでみてください。
コトバじゃ表せないぐらいの溢れる優しいキモチが心に染みてきます。 大切なキモチ。 大好きなキモチ。 優しいキモチ。 悲しいキモチ。 幸せなキモチ。 ほんのささやかなキモチ。 この物語を読んだら不思議と心が優しくなれます。 温もり溢れる作品です。
. とにかく、透明感に溢れています。 汚れなき心 汚れなき思い それぞれに生まれ落ちた命が、偶然この世で出会い、関係を育み、そして別れる。 単純であり、だけど決して単純ではないこの営みを、 こんなにも透明に純粋に書き上げた作品も、珍しいのではないでしょうか? ご一読、お勧め致します。 .
今や『ペット』と言うにはおこがましくなった存在 密に私達と関わり合い、癒やしをくれる 嬉しい時。。。 悲しい時。。。 いつの時でも傍に寄り添い、笑顔をくれる 『マリンブルー』を読んで、わんこと暮らしていた小さい頃を思い出しました 走り回る白い影 優しい気持ちを思い出させてくれた、心温まるそんな作品です
その想いは 一寸の澱みもなく 彼女に届くだろう その想いは 輝く太陽のように 彼に降り注ぐだろう そして交差する想いは クリスタルリバーのように 限りなく透明で その水面は降り注ぐ光を受け キラキラと煌めくだろう 基本的に、動物が出て来るお話は苦手です。 特に哀しいお話であればあるほどに……。 沢山の動物に囲まれて生活している私には、どうしてもダブらせて考えてしまうから。 読むのが、辛くなってしまうから。 でもこのお話は違いました。 その哀しみを補って余るほどの、温かい想いに溢れていたのです。 動物好きのあなた、ペットを飼っているあなた、是非このお話を読んでみて下さい。 もっと、 もっと近くに、その愛しい存在を感じられるから。
動物と人間は、言葉が通じるのか? 言葉が通じなくても、それぞれの気持ちや想いは通じているはず。 家族や友情、そんな言葉だけでは語れないのかもしれない 読後は、心の中のモヤモヤも綺麗になくなり、 クリスタルリバーのように澄みきっていました。 僕を泣かしたのは誰ですか? マリンとあんずなのです!! 皆さんにぜひ、一読してもらいたい作品です。
爽やかで、清々しくて、とてもやさしい物語。 『言葉』を持たない小さな命と暮らした事がある、もしくは暮らしている方は、この作品を読みながら幾つものシーンで頷かれる筈だ。 私たちが想っているよりも、彼らから受ける想いの方が強いのではないかと思う。 言葉の音は違っても、会話は成立していると思う。 派手な演出はなく、ただひたすらに素直に純粋に描かれた物語だからこそ 『小さなしっぽを遠慮がちにふって…』 こんなシーンが泣けてくる。 マリンブルー、素敵な作品でした。 ありがとうございます。
ぽす、ぽす、ぽすん。 聞こえてくるしあわせの音。 この青い空と同じくらい、澄んだ心を持つ犬のマリン、飼い主のあんずちゃん、黒猫の天使のミール。 遠く離れていたって、いつでもそばにいるんだよ。 お互いに強く想いあう……大好きだよって。 強い想いはきっと伝わるはず。 最愛の友との別れは辛いもの。 だけど、この物語を読めば悲しいことじゃないんだよと、いつでもそばにいられるんだよと教えられます。 綺麗な涙を流した後は、ほらにっこりと笑って空を見上げて。 そこに広がるマリンブルー。 あなたの想いはきっと届くはずだから……。
黒猫がいました。 黒猫はこちらを見ると、目をぱちくりさせました。 お仕事は一段落した? 訊いてみると、黒猫は少しさみしげに、たくさん満足そうに空を見上げました。 「ええ、一段落ね」 視線を辿ると、マリンブルーの空が眩しいばかりでした。 彼、願いは叶ったよね? 「もちろん。あたしは案内役なの。それに聞こえない?」 ぽすぽす、ぽすん 「ほらあの音。想いが伝わった証拠ね」 そっか 「あんた、人間でしょ?ペットはいるの?」 うん。猫をね 「大切にしてあげなよ。そしたらきっと、この青空を見せてあげられるから」 うん。アナタ、黒猫の天使だもんね 「ばぁかなだれかが勝手に言っただけだよ」 黒猫はもう一度、マリンブルーの空を見上げました。 ぽすぽす、ぽすん。 そんな音を、聞いたような気がしました。
皆さんは、どれほど思い遣りの持てる方ですか? この中には、大きな思い遣りの中に、優しさがたくさん詰まっています。 もし、子どもができたら、こんな暖かい人間になってほしいと思うでしょう。 心の寄りどころになるパートナーですよね! 私は、とても良い作品だと思いました<font color=
・ 動物の話は本当は苦手です。 すぐ傍にいる姿の違う家族に、想いを重ねてしまうから。 自分の中に隠し持ったスイッチが、自分の意思に関係なくONされて、 人目をはばからず号泣してしまう事が分かっているから。 でもこの話を読んだのは、若干18歳の作者の胸いっぱいの想いを、受け止めてみたくなったから・・・。 この主人公マリンの、飼い主を慕う切なる想いを、最後までちゃんと見届けてあげたくなったから・・・。 もちろん、号泣です。 しゃくりあげて泣きました。 でもね、このお話は教えてくれました。 自分のエゴだけで動物を見てはいけないと。 やがて訪れるだろう「その時」の為に、 自分の気持ちだけではなく、動物の気持ちも受け止めてあげる、 その覚悟を、しておかなくてはならないと。 姿の違う家族をお持ちのあなた。 その覚悟は、ありますか? ・
この作家さんの書く物語は、どうしても私の涙腺を緩ませるようです。 今回も、ほとんど最初から最後まで泣き通しでした。 男女の恋の切なさでもなく。 主人公の不幸な境遇に同情したわけでもなく。 飼い犬を心から愛した少女あんずと、その少女を残して先に天国へ旅立たねばならない飼い犬のマリンの物語。 彼は、最後の力を振り絞り、哀しみにくれるあんずに「ある言葉」を伝えようとします。 死にゆくマリンの脳裏を過ぎる、あんずと過ごした幸せな日々の記憶。 透明感のある文体がリアルに胸に迫り、知らずに涙が零れるのです。 この慈しみに満ちた物語が、この春まで高校生だった少女によって綴られている驚き。 無償の愛が溢れた珠玉の作品と作者様に、心からの賞賛を送ります。