「あんず、見て」

陽ちゃんが黄色のカーテンをたくし上げて、空を指さす。

綺麗な空。いい天気。

薄い雲の合間から、シャワーみたいに陽の光が零れてる。

「ね、陽ちゃん」

「何?」

「マリンブルー」

「え?」

こんな綺麗な空の色。

思わず笑みが零れちゃう。


マリンはいつだって、

あのマリンブルーに染まる空から

私を見守っててくれる。


だったら、マリンに恥ずかしくないくらい。

眩しいくらいの笑顔で、

胸をはって、

堂々と生きていきたい。