「マリン」

「ん?」

「あんたに逢えて本当によかった」

「偶然だね」

「え?」

「ぼくも今、おんなじこと思ってた」

「ばぁか」


ぼくの大きな影と、ミールの小さな影。


「さ、行こうか?」

「うん」

「クリスタルリバー……」

ミールが呟く。

「クリスタルリバー」

ぼくは繰り返す。






あんずの想い。

ミールの想い。

ぼくの想い。




ぼくは決して、

忘れない。










「大好き」

この気持ちは、永遠に消えない。