ぼく、またなにかすごく大事なこと、忘れてる。

ミールは最後、何て言ってた?

ぼくは何のために、ここに来たんだっけ?


「あんず、分かってると思うけど、マリンはもう……

生きているのが不思議なくらいの……」

落ち着いた、大人の声。

聞いたことのある……

「嫌!嫌嫌嫌!

返事してよ。ねぇ!ねぇってば……

マリン……

私がつらいとき、いつもそばにいてくれたじゃない…」


そうだよ。

そうだ。

ぼく、いつだってキミのそばにいた。