想いは色褪せることなく、こんなにも溢れているのに。




……かみさま。


かみさま、どうか最後にひとつだけ、

ひとつだけでいいからぼくの望みを叶えてください。


ミールに天国へ連れていってもらう前に、もう一度だけ、あんずに逢わせてください。

この想いを、余すところなくまっすぐにあんずへと届けてください。