あんずとボールとぼくと。

じゃれてるだけで本当に楽しくて、しっぽをずぅっと振ってたっけ。

あんずは止まることを知らないぼくのしっぽを見て、可笑しそうに笑うんだ。


「ねぇ、そんなにずっとしっぽ振ってて疲れない?」


疲れるわけないのに、さ。

あんずがいつも笑顔を見せてくれるのと一緒だよ?

嬉しかったらしっぽを振るんだ。


ぽす、ぽす、ぽすん。