あの場所でたくさんの遊びをした。

定番のフリスビー。

あんずが投げたピンクのフリスビーを、全速力で追いかける。

ぼく、走るのはすごく早いんだよ?

だけど、不器用なんだよね……

だから走りながらフリスビーを追いこしちゃって、結局いつもフリスビーはキャッチできないんだ。

だからぼくは、落ちたフリスビーをくわえて、あんずのもとへ一目散に走る。

ぼくは一生懸命なのにさ。

ばかあんず。

ぼくのこと指差して、お腹抱えていっつも大笑いするんだから。

だけどあんずのもとまでフリスビーを持って行くと、あんずは顔中を笑みにしてぼくのこと、なでながら抱きしめてくれる。

だからぼく、キャッチできなくったって、フリスビーで遊ぶの大好きだったよ。