「あたしだってクラスでは背の順、一番後ろなのになぁ。

へへ、草に負けてる」


そう言いながら笑ったあんずの顔。

ぼくの大好きな大好きな、はにかんだような笑顔。



背の高い草と背比べして、

小さな足で一生懸命背伸びして。