ぼくはあっという間に大きくなった。
でも、あんずは早起きして、毎日毎日、学校へ行く前にぼくを散歩に連れて行ってくれたね。
ぼくは、身体の小さなあんずを思って、行きたいところがあっても我慢してあんずにぴったり寄り添ってた。
そうすると、あんずがぎゅってぼくを抱きしめて、ほおずりしてくれたんだ。
ぼくがあんずの顔をぺろっと舐めると、からりと笑って、
「くすぐったいよ、マリン」
決まってそう言ったよね。
そのあんずの笑顔がぼくは大好きで、わざとペロペロ頬を舐めてたんだよ。
あんずの言葉、忘れなかったな。
「ぷふ、くすぐったいってば…あはは、マリンてば。
もぉ、あたしのファーストキスはマリンだね」
おしゃまに目配せしたあんず。
一度だって、忘れたことなんかなかったよ。
でも、あんずは早起きして、毎日毎日、学校へ行く前にぼくを散歩に連れて行ってくれたね。
ぼくは、身体の小さなあんずを思って、行きたいところがあっても我慢してあんずにぴったり寄り添ってた。
そうすると、あんずがぎゅってぼくを抱きしめて、ほおずりしてくれたんだ。
ぼくがあんずの顔をぺろっと舐めると、からりと笑って、
「くすぐったいよ、マリン」
決まってそう言ったよね。
そのあんずの笑顔がぼくは大好きで、わざとペロペロ頬を舐めてたんだよ。
あんずの言葉、忘れなかったな。
「ぷふ、くすぐったいってば…あはは、マリンてば。
もぉ、あたしのファーストキスはマリンだね」
おしゃまに目配せしたあんず。
一度だって、忘れたことなんかなかったよ。