「ちっ違うっ!僕は翔の婚約者でっ!何よりも、誰よりも翔を大切に思い必要としているっ!」

「それは、恋心ですか...?」

「そうだっ」

恋心......なんだよ.........恋人だったならそう言えよ。

翔とどんな関係か聞いたときにそう答えれば俺はこんな風にならなかったかもしれねーのに...
あ、
でもどうせ瑠璃に殺されてたかもな...

「僕への想いが恋心と言うのなら、その男を処分して一緒にイタリアに帰りましょう。」

「......嗚呼。」


瑠璃のその言葉を聞いた瞬間目の前が暗くなったような気がした。