「翔っ!やめろっ!!」

意識がもうろうとする中で聞いた叫び声に目を見開いた

瑠璃...、
くそ、かっこわりぃ、こんな姿なんて見られたくなかったのによ...

「瑠璃?どうしました?」

翔は瑠璃を見るなりニコッと笑顔を向け何事も無かったかのように振舞った

「やめろ、翔。お前が手を汚す事じゃない。」

「...瑠璃が処分できないのであれば僕がしますよ?」

冗談なわけがない。
眼がマジだ、“処分”それは死を表す、

「翔、いい。僕の仕事だ。」

「瑠璃は自分が今どういう状況かわかって言っているのですか?」


「君は今、宮前蓮に惹かれているんです。」


.........は?
瑠璃が?俺に惹かれてる...?
嘘だろ。命を狙ってる張本人をか?普通考えてありえないけど、

もしそれがまじなら正直嬉しい。

「ひ、惹かれる?この僕が宮前蓮なんかにか?ありえんっ」