やはりそれが目的か...

「だからと言って抱きつくな、うっとうしい。」

「うっとうしいはねーだろ」

俺が今こうしてたいんだよ。
僕の耳元でそう囁いた、抱きついていたいとでも言うのか?

馬鹿らしい。
なんて思っていても心臓はそうは思ってないようにトクトクと高鳴っていた。

「...宮野蓮...離せ。女子が五月蝿い。」

ギャーギャー騒ぐ者や叫ぶ者、文句を口にしている輩もいる。

「...周りはほかっとけばいいだろ?瑠璃は俺だけ見てろ。」

敵だと言う事も忘れてしまう程今度は心臓が五月蝿い。

「......貴様が離れないと言うなら僕はお前のいない所に行く。」

そう言って強引に宮野蓮から離れ屋上へと向かった、