ゲーセンを後にして観覧車に乗った。せっかくの密室だと言うのに瑠璃はずっと外を見ていた

「...きれいだな......」

こんな綺麗な景色は見たことがない。
そう言って瑠璃はずっと外を見ていた、まぁ、殺し屋の見る景色なんて血くらいだよな...

「瑠璃、夕飯はどっかで食べて帰ろうぜ」

「...あぁ。」

瑠璃は1度も俺を見ることなくずっと景色を眺めてた。

帰り道、瑠璃はいつも通りまったく喋らなかった
でも、

「送らなくてもいいぞ、僕は1人で帰れるからな。」

それだけはよく言った。
でも俺は送るつもりだったからちゃんと送ってやった。

「別にいいと言ったではないか。」

「殺し屋でもお前は女なんだから1人で帰らせるわけにはいかないだろ?」

そんな台詞(セリフ)を吐いたのは自分のくせに急に顔が熱くて赤くなって、早足で瑠璃の家の前から離れた。


気づかれてねーよな...
自分が言っといて顔赤いとか、余裕無さすぎだろ...