......ぁー...確かそんな事言ってたな...
そう思っている僕は顔に出ていたらしく、

「お前忘れてたろ...」

「すっかりな、」

お前が俺を殺せないって言う程惚れさせてやるよ。
そう言い残して宮野蓮は去っていった。

惚れさせる......ね、
なんのためにだ.........どうせ僕が殺せなくなっても貴様は死ぬ事になるだろう。
僕の手ではなく、違う奴らの手によって、わかっているのか?あの男は...



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「ふぁ~......」

眠い。すごく眠い。睡眠はしっかり取る僕が...昨日はまったく眠れなかった......

何故だ?
他人の前で居眠りなどできん...やはり今日は休むべきだったか...?

「瑠璃、ぉはよ」

「...ん?宮野蓮か?」

後ろから頭を叩かれて一瞬身構えようとしたが眠気のせいでできなかった。
見上げてみると宮野蓮がいる

「......寝てないのか?眠そうだぞ?」

「貴様には関係ない。手を離せ」

パンッと宮野蓮の手を払って昇降口へ向かおうとしたが手を掴まれ遮られる