「俺、こういうのわかんないんだよね(笑)
よかったら、教えてくれないかな?」

全く知らない男子だった。

「別に私だって詳しくないし。大体、アンタ誰?」

私が問いかけると、
その男子は爽やかな笑顔で笑い、

「同じクラスで、咲夜。
ヨロシク♪」

あんまりこういうヤツに関わりたくない。
だけど………。

「杏子。
ヨロシク。」

何故か話してしまった。
シカトだってできたはずなのに、何故か話したいって思ってしまった。

それから、アドレス交換を終えた蒼羽が帰ってきた。
そうしたら、
咲夜は私に軽く手を振りながら、男友達の元へ戻った。