気がついたら電車が出発していて、いつも奏が降りる駅に止まる。

奏が降りる次の駅で私は降りる

「奏ぅ?降りないの?」

「あ、今日はそっちに用事あるから」

「そうなんだ」

「ん、てか、俺由那のアド知らないよね?」


私たちは電車ではよく話すけど、お互いアドも番号も知らなかった

「うん、うちも奏のアド知らないよ」

「俺から送るから、あとでメールして」

「分かった」



赤外線受信に設定して奏のアドを受け取り、奏にメールを送る



「まもなく○○〜、○○〜」

私たちが降りる駅

「てかさ、由那」

「なにー?」

「これから予定ある?」

「今日でテスト終わったし暇だよ?」

「じゃあ、ちょっと話し相手なってよ」

「うん、いいよ」



どうせ、私も暇だったし