「どうしたの?」

「今、雨降ってるだろ?」

「うん」

「オレ1時間くらい残業になるけど、一緒に帰ろう。食堂で待ってろ」

「分かった」

「じゃあ後で」


電話を切ると、すぐに仕事に取りかかった。

そして、1時間で仕事を切り上げ、更衣室に寄り、食堂へ向かった。


食堂で紅茶を1人で飲む樹里をすぐに見つけた。

「樹里、帰るぞ」

「早かったね」

「切り上げてきたんだよ。可愛い彼女の為に」

「あたし可愛いかな?」

「可愛いよ」

こんな会話をしてから。

樹里がコップを片付けて、食堂を後にした。