亀を見に場所を移動したが、亀達は動く気配がない。

「樹里みたいなグータラな亀ばっか」

「へっ?」

「家では、グータラだって前に言ってただろ?」

「うん」

「あの亀達は、樹里1号2号って、名前がついてるんじゃねぇの?」

「亮二!」

オレは樹里に軽く頭を叩かれた。(当然?)


それから、オレ達はイルカのショーを観に行く為、屋外に出た。

「さむーい」

樹里が腕を手でさすりながら言った。

「売店で何か買ってくるよ。何がいい?」

「紅茶でいいよ。もし紅茶がなかったら普通のお茶でいいよ」

「了解」