──翌朝


目を覚ますと、樹里が隣にいなかった。
昨日の事は夢だったのか?

そんなわけない。
服だって着てないし…

慌てて、ベッドから起き上がった。

風呂場の方に向かうと、灯りがついていた。
ホッとしてしまう。

風呂場を開けた。

「おはよう。樹里」

「嫌だ! 来ないでよ!」

樹里が慌てた。

「何だよ? 今更だろ?」

散々、裸を見せておいて。
ここで慌てるわけが分からない。

オレは先にシャワーを浴びた。
そして、樹里の体にもかけた。