「いつも外食なの?」

「うん。オレ料理しないし」

「へぇ」

「樹里がたまにでいいから、作ってくれたら助かるな」

「簡単な料理なら作れるよ」

「いつか作ってよ」

「うん」

樹里が笑顔で頷いた。

手料理か…。
たまにではなく毎日食べたいぐらいだな。


ご飯を食べ終えると、シャワーを浴びた。
もちろん、深い意味などない。

体をスッキリさせ、タオルで頭をふきながらリビングへ戻る。

樹里は歌番組を観ていた。

「この歌いいよな」

そう言いながら、ソファに座った。

ふと、テーブルに置かれたお菓子と飲み物に目をやった。