ようやく、オレの気持ちに気付いたらしい。

「そいうことだよ」

「……」

戸惑っている、樹里ちゃんにオレは、こう言った。

「明日から口説かせてもらうよ」

……って。

口説く宣言をしていた。

樹里ちゃんは、何も言わず車から降りて行った。

ここからが、
オレと樹里ちゃんの、
      
──本当の始まりだった。