翌朝、樹里より早く目を覚ました。
隣で眠る樹里の体はまだ熱いまま。
布団から抜け出し、朝ご飯を買いにコンビニへ出かけた。
帰ってくると、樹里は起きていた。
「樹里、風邪ひいたみたいだな」
「風邪?」
「昨日、布団に運ぶ時に体がすごく熱かったんだよ。だから、冷えピタ貼っておいたよ」
「ごめんね。ありがとう。わざわざ買ってきてくれたんでしょ?」
「いいよ。気にするな」
そう。オレはあの後、冷えピタを買いにコンビニへ行ったのだ。
オレはコンビニの袋から、買ってきた物を取り出す。
「ほら。適当に買ってきたから食べようか? 食欲あるか?」
「うん。お腹すいた」
「ご飯食べたら、病院行こうな」
「うん」
樹里は心配をよそに朝ご飯の、おにぎりと豚汁を完食していた。