キスマークつけてれば、間違いなく変なムシはつかないだろう。

「樹里はオレのどこが好きになったの? 体?」

「なわけないでしょ!」

「冗談だよ」

「亮二の好きなとこは…」

ジーッと樹里がオレを見つめている。

そして、こう言った。

「さぁ? どこがいいんだろうね?」

って……

樹里は立ち上がり、逃げの体勢だ。

「オマエ、オレには全部吐かせたくせに~」

「キスマークのお返し。お風呂のお湯入れてくるね」

樹里は風呂場へ向かって行った。


はぁ。

樹里に片想いのエピソードを話すハメになるとは……

一生このネタでからかうんだろうな。