「よしゃ!ギリギリセーフ。」



「ぜんぜん遅刻だよ、かける。」



「お前ら遅すぎだし。」



「美亜が寝かせてくんねぇから。」


「凜姫って、意外とやるな。」



「彼方違うからーっ!」



「みあ〜、おはよ★」



「おはよっ!美羽。」



「相変わらずラブラブなんだね〜っ」



「まぁね〜っ///」



「お前らー席つけ〜!転校生しょうかいするぞ。」



「どんな人来るんだろ〜。」



「イケメンだったりしてー。」



「かもね〜っ!」



━ガラガラ


....うわぁ〜っ。
カッコイイ〜、なんか何でもできそうな人だなぁ〜。


━バチッ

...やばっ。
見すぎちゃったかな?
目合っちゃったよ〜っ。


「おれ、あのカワイイ美少女の隣がいいんだけど。」



「えっ?!いいの?!」

...思わず出ちゃったコトバ。



「ラッキー。じゃあメガネ席変われ。」



「はい。」


...あたしの隣の人はオドオドしながらイケメンと席を変わった。


「あの、イケメンくんよろしくねっ。」



「ふはっ、カワイコちゃんってぜんぶカワイんだな。オレの名前は山下ひかる。」



「あたしは、凜姫美亜です。」



「カワイイ名前だな、美亜!」



「ひかるくんこそ。」



「ヒカルでいいから。」



「あ、うん。」



「おい、てめぇ。人の女取んな。」


「あ、かける。」



「美亜も、そんな簡単に捕まんなよ。」



「つかまってなんかないもん!もう子ども扱いしないでよ。」