「脳内回路な。か・い・ろ!」 俺が言うと、梨桜はポン、と手を打って。 「へぇ、頭の中にカイロあるんだ。知らなかった!教えてくれてありがと。でもさ、早く体育館行こ!」 そっちのカイロじゃねぇし。つか、何がありがと、だよ。間違った情報を頭の中に描きこむな!! 「ね〰〰、遅刻になっちゃうよ〰〰」 体育館の入口から、梨桜が言った。俺は頭を押さえながら、体育館に向かった。