「へ?」

 私が聞くと、龍太は腕組みしてリビングにある私のお気に入りのカピバラさんの上にドシッと座った。

 あ゛〰〰〰、私のカピバラさんがぁあああ!?

「夕ご飯、食ってっていいかって聞いてんだ」

 私は台所を出て、龍太の顔を覗き込んだ。

「いいけど…。龍太のお母さんは心配しない?」

「へーき。どうせ帰ってくるの、十時半だから」

「え?」

「飲み会だってさ、仕事の。さっきメールあった」

 龍太はふて腐れて。

「オマエ、料理できる?」

 …私、朝ごはんも夜ご飯も自分で作ってるんだけど。

「自信、あるよ」