しばらくすると、足音が聞こえてきた。


「潮ちゃん!」

『未希くん…』


俯いていた顔をあげれば、そこには見慣れた顔の従兄弟。

『…久しぶり』


う…怒られるかな…。

こんな時間に出歩いて。


「…久しぶり」




無言。

気まずい…。


目がいろんなとこに動く。

なんか話題…。

「あっちに車あるし、行こうか」

『あ、うん』