ちょうど公園が見えてきて、私はそこにあるベンチに座ることにした。
まあ、なんとかなる。たぶん。
「よーいしょ、ってうわ、冷たいっ」
ベンチめっちゃ冷えてる!
ただでさえ寒いのに、おしりまで冷えちゃどうしようもないわ。
仕方なくタオルを敷き、ベンチに座ると突然携帯のバイブが鳴った。
開いてみると、《 着信:未希 》の文字が表示されている。
私は通話できるように操作し、耳にあてた。
『もしもし?未希(ミキ)くん?』
未希くんは、私の従兄弟。
《あ、もしもし?潮(ウシオ)ちゃん?今ひま?》
私と同い年だけど、ぽわぽわしてて、19歳って感じがしない。