「マジで〜?やばいじゃんそれ、探すの手伝おうか?」

金井が大きな声で騒いでいると、サークルに来ていた他のメンバーも寄って来て、わいのわいのとなった。

「え〜?会長ドッジ〜」

「うん…」

「いつ気づいたの?落とした場所の心当たりは?」

「今…た、たぶん食堂…か、駅…か、どっか…」

「どっか、ねぇ…とりあえず、警察と事務局に届け出そう?花倉君…それからカード系の差し止め…」

サークル内で一番冷静沈着な星川 瞳が、淡々と的確な指示を出して行く…

「あ、じゃあオレ、事務局に紛失届け出して来るわ」

金井がかって出ると、部屋を出て行った。

それを合図に、サークルのメンバーが捜索に散って行った。

「…ほら花倉君、警察は自分じゃないと…」