「が〜ん…ショック…しかも、オレのシナリオに干渉するだなんて…もうそれ、神の領域じゃない…」

「それは、いくつかの例外があってね…それを、あの扉の前で番人に言われた時、思い出してさ…」

星川はニヤリと笑うと、不思議そうな顔をしている花倉に説明をした。

「まず一つに、輪廻回数がある程度多い事…それからもう一つ、ツインソウルである事…」

「え?そうなの?」

花倉は驚いて、星川を見た。 

「実際、出来たでしょ?ツインだから出来るワザだね、花倉君のシナリオに干渉するなんて…」

花倉は信じられないといった感じで、ポカンとしたが、しばらく考えた後うなだれると言った。

「…助かったよ…今思うとゾッとする…何が余裕なんだか…期限70歳って、ありえない…」

頭を両手で抱えると、膝にめり込んだ。

「いや…私も自分で、課題が全て完了しているであろう年齢を想定して、70歳にしておきながら何だけど、長くね?…とか考え直してね、年齢をかなり早めさせてもらったよ…」