休日…都内、某所のカフェにサークル『光の庭』の、初代副会長の竹本と元会長の伊勢と初代会長の花倉が集まって、あるプランを練っていた。

三人とも立派な社会人になり、花倉以外は二人とも結婚していた。

「え〜ロマンチックじゃない?」

「ムリっていうか、そんなのありえないから、映画になるんじゃないっすか?」

「それもそうね〜」

現実をふり返って竹本は、伊勢のごもっともな意見にうなずいた。

彼女もすっかり二児の母である…時々現実逃避をしたくなる、お年頃のようだ。

「…」

二人の会話を聞きながら花倉は心の中で″ここに一人いるんだけど…″とぼやいた。

「…本題に入ろうか?いつにする?OB会」

「そうっすね〜どんだけ集まるか楽しみっすね〜」

「会場、広い所がいいよね〜?」

奇跡的に『光の庭』というサークルは、人数が減ったものの現存していた…
              
OB会のスケジュールや、その他の詳細がだいたい決まり、話題は光の庭になっていた。