「信じられない…いや…でもそうだと仮定すると、全てに納得出来るというか、説明が行くというか…」

頭を抱えて花倉は考え込んだ。

「いや…星川さんが自分が誰なのか、気づいているとは限らないし…という事は、本気で眼中にないだけかも…」

花倉は肯定と否定をくり返しながら、自分の考えを必死でまとめた…

その作業に数日間費やすほどに、困難な作業だった。

そして落ち着いた頃に、一つの疑問が生まれた。

″これって、一体いつまでつづくんだろう…?期限いつだっけ?″

必死に夢での会話を思い出したが、その辺の記憶はモヤがかかっていて、思い出す事が出来なかった。


そして花倉は、ある結論にたどり着く…

″この賭け、や〜めた…つづける意味がない…

こんなにつらいとは予想外もいいとこだ…ここまで想った…自分がどれだけ好きか、充分に思い知った…

期限がいつかは分からないけど、終わりにしてしまおう…″