「うん…でも、海外支部に行くかも」

「えぇ?!飲み会、呼んだら来てくれる?」

竹本が無茶な事を言った。

「日本にいたらね…あっちでもし『光の庭』情報が入ったら、報告入れるよ…」

星川は、そう言って微笑んだ。

「それはすごいねぇ、うちのサークルも国際化の時代ね〜」

「竹本さん、サークルの極秘機密は外でしゃべらないでよ〜?楽しい社会人生活を送りたかったらね〜」

一ノ瀬は、うっすらと笑いながら釘を刺した。

酒が、だいぶ回っているようだ…

「言いませんよ〜」

反論も楽しげに、竹本は笑い転げた…酒がだいぶ、以下同文である…



その日の送別会の帰り、一ノ瀬と電車が一緒になった花倉は、飲み会での星川の自分に対する態度について聞いてみると、意外な答えが返ってきた。

「…それ本当…?」

車内はわりと空いていて、隣り合って座った一ノ瀬に問い返した。