「マジ?花ちゃん、それってスゴクね?」          

「いや、ありえるのか?」  

部員の金井が興奮気味に身を乗り出すと、慎重派の黒木翔太が異を唱えた。          

「あ、それ、ありかもっすよ?」

「え?」

自信ありげに伊勢が仮説を肯定して、部員の注目を一身に集めた。

「あそこって、中間世って言う所らしいっすよ?オレすごく気になって、本とかネットとかで色々調べたから、たぶんそうだと思います」

伊勢が嬉しそうに話し終えると、その場がシーンと静まり返った。

「…え?どうしたんすか?みなさん」

「あ…ああ、ゴメン伊勢君…なんか話しが急にオカルトっぽくなったな〜って…」

花倉が説明をした。

「…オカルト研究会に、改名せんといかんかな〜」

ヒソヒソと部員同士が、ささやき始めた…

「え?あのみなさん、それって何かまずいんですか?ってゆ〜か、スピリチュアルの世界では結構メジャーな話しっすよ?」

「え?そうなの?」

「そ〜ゆう風に考えた事なかったからな〜」

自由に意見の交換が、はじまった…