「つまんなくない?それって」
二人の声が見事にハモった。
スカッと、突き抜ける感じが心地良い…
「やっぱり、そう思う?」
「思う思う、何かまた勝負しようよ…それで私が勝ったら、私好みのハッピーエンド」
女が勝負を提案してきた。
「僕が勝ったら?」
男ものってきたようで、楽しげに聞いてきた。
「好きにすれば?そっちの望み通りのシナリオに付き合うよ?」
実は二人の望むシナリオは、違うものだった…
どちらの案を取るのか保留になっていたので、ちょうどいいと、この勝負をする事に二人は決めたのだった。
あまり深く考える事もなく…
「…え〜今日のサークル内容ですが、久しぶりに新入部員さんが入ったので、彼に色々お話しして頂きましょう」
いまだに慣れない会長職に頭をかきながら、花倉 勇は最近入って来た一年生の伊勢大介に全てを丸投げした。
「え?聞いてませんよ、会長」
入って来たばかりで、右も左も分からない伊勢が、立ち上がって言った。
冬だというのに半そで姿で、元気いっぱいの新人は、やんややんやの周りの声に座るタイミングを失った。
二人の声が見事にハモった。
スカッと、突き抜ける感じが心地良い…
「やっぱり、そう思う?」
「思う思う、何かまた勝負しようよ…それで私が勝ったら、私好みのハッピーエンド」
女が勝負を提案してきた。
「僕が勝ったら?」
男ものってきたようで、楽しげに聞いてきた。
「好きにすれば?そっちの望み通りのシナリオに付き合うよ?」
実は二人の望むシナリオは、違うものだった…
どちらの案を取るのか保留になっていたので、ちょうどいいと、この勝負をする事に二人は決めたのだった。
あまり深く考える事もなく…
「…え〜今日のサークル内容ですが、久しぶりに新入部員さんが入ったので、彼に色々お話しして頂きましょう」
いまだに慣れない会長職に頭をかきながら、花倉 勇は最近入って来た一年生の伊勢大介に全てを丸投げした。
「え?聞いてませんよ、会長」
入って来たばかりで、右も左も分からない伊勢が、立ち上がって言った。
冬だというのに半そで姿で、元気いっぱいの新人は、やんややんやの周りの声に座るタイミングを失った。