「そういえば、もうすぐクリスマスだね。」



窓の景色を眺めたまま、亮治は呟いた。



クリスマス……。



毎年亮治は僕にプレゼントを贈ってくる。


いらないと言っているのに……


彼は毎年楽しそうにプレゼントを選ぶ。



「今年は何が良いかな?」
「僕は何もいらないよ。」
「私があげたいんだ。何か欲しい物はないかい?」



一昨年は有名ブランドの財布、去年は時計。

その前はアクセサリーと服。



「もう充分すぎるほど貰ったよ。」
「優斗は欲がないな。」


亮治は肩を竦めて笑った。