「こっちの列からクジひけよー」
先生の声で、みんなが動き出す。
ところどころから、「一緒がいいねえ」とか、「あの人と一緒がいいなぁ」とか、いろんな声が聞こえる。
もちろん、あたしたちも・・・
「なずな、うちら、一緒がいいよねえ」
同じグループの江沢花蓮(えざわされん)と、崎川ゆずの、そして親友の羽多があたしの席に来た。
「だからよねー。絶対4人一緒がいいねぇ」
4人、絶対一緒じゃなきゃイヤだ。
「そういえば、北野君も同じがいういよねぇ」
花蓮がニヤニヤしながら言う。
「べ、別にどーでもいいもん・・・」
そんなこといってるけど、実は、まったく違うけどね。
絶対、同じがいい。
「またまたぁ嘘つくなー!!」
ゆずのがからかう。
どうやら、みんなにはあたしの考えは見破られているようだ。
友達と好きな人・・・
どっちもがいいってゆうあたしは、わがままですか・・・?
「おーい、江沢たち、ひいたかー??」
先生があたしたちを呼ぶ。
・・・あ、忘れてたし・・・笑
「よし。4人一緒の班になるよっ!!せーのでみんな一緒にひこう!!」
羽多が、そういう。
よし・・・
深呼吸深呼吸・・・
気持ちを落ち着けて、クジの方に集中する・・・。
「せーーーのっ」
羽多がいったとたん、4人同時にクジを引く。
・・・Cだ。
「みんな、どうだった・・・?」
あたしは不安になり、聞いてしまった。
・・・クジ引くのって、こんなに怖かったっけ??