あさって

「行ってきまーす。」
そう元気にいい家を出ていく。

マンションのロビーで幼馴染も紫帆を待っていると私立に言った男子に声をかけられた。
「おはよ、美咲」
「うへっ!!」
間抜けな声を上げるとそこには大きな男子がいた。
「よう。久しぶりだな!」
「なんだ颯介じゃん。びっくりして損した。」
「なんだよ。ひっでーな」
そんなアホなやり取りをしてたら紫帆もロビーに来た。
「おはよ。アレ颯介。どしたの」
「たまたまー。じゃぁ俺電車乗り遅れるから行く」
?...!!あの噂本当だったんだ、、、

 というのも去年?の冬、紫帆は颯介に告ったらしい。
だが二人の親は仲が悪く両想いだったはずの二人は親たちの手により引き裂かれたというもの。以来、紫帆は普通に接しようとしてるが颯介は紫帆にのみひどい態度をとってるらしい。


「紫帆、大丈夫?」
「うん、もう大丈夫だよ...」
あきらかに元気がなかった。でもそれ以上深く突っ込まない方が良いと思ってそのまま別の話題をだした。
しかし登校中紫帆はいつもと違って様子がおかしかった。
でもやっぱりなんて声をかけていいかわからず、そのまま自分のクラスへ行った。