ある日の、土曜日。

午後から悠太とデート。

午前は、悠太は部活だったから。


「もうすぐクリスマスだなー」

「そっか。悠太、何が良い?」

「ん? そりゃ、愛でしょ」

「はぁ? なにそれっ、バカじゃん」

「そーいう、結花は?」

「んー、温かくなるものっ!」

「温かくなるもんねー……。
俺ん家のベッドとか?」

「ば、ばかっ!!」


顔をまっ赤にするあたしを、ケラケラと笑う悠太。


「クリスマス、行きたいとこ、考えとけよ」


そんな優しい言葉に、あたしはまた顔が熱くなった。