「自慢すんじゃねーよバカ」

正直学年五位は凄いと思ったけど、まぁ俺も最高十八位だから手の届かない範囲ではないと思い、冷静にそう言った。

でも佐々木は俺の記憶では確かビリから数えた方が速かったはず。

そんな佐々木が学年五位なんて相当勉強したんだなぁと思いつつ、同時に俺と全く話さなかった一年間を実感した。

この一年間で変わったんだなぁ、こいつ。

「ムッ俺はバカじゃない。学年五・位!」

わざわざ学年五位のところを強調する佐々木。

「それにしても何でいきなり三年になってから勉強し始めたんだよ?」

俺はさっきから疑問に思っていたことを佐々木に投げ掛けた。

そういえばこいつ前、「勉強なんてガリ勉だけがすりゃあいーんだよ」なんて言ってたような気がする。

「え?それは…」

さっきの傲慢な態度とは一変、急に佐々木は口ごもった。

何だこいつ…
何か特別な理由でもあんのか?

気になった俺は更に佐々木を問いつめた。