家に着くと、私の家は真っ暗だった。
「あ…。」
私は思い出したことがあった。
「どした?」
「家の鍵忘れた…。」
「え、まじか。」
「うん、まあ外で待っとくよ。
ごめんね送ってくれてありがとう。」
「俺も一緒に待ってあげら。」
「いや、ええよ。
家に帰らんとあかんでしょ。」
「親何時まで?」
「21時までだよー。」
「なら21時までおる。」
その時の時間は19時。
優しさに甘えさせてもらった。
そのときにたくさん話した。
たくさんぎゅーってしてくれた。
寂しくないように。
私はこの人とずっと一緒にいたいって思えた。