その男子は、柚希の上履きを見ると、言った。
「ひ…ひゃくせさん!」
一瞬その場の空気が変わった。
それを察したのか、彼は小さくくびをかしげて2人を見た。
「えっと、私、百瀬です」
柚希が言う。
横では唯乃が笑を堪えている。