<唯華side>
繋いだ手から三浦くんの温もりが伝わる。
...心臓がドキドキうるさい。
ただでさえ...
三浦くんの隣を歩くってだけでドキドキしてたのに...
手を繋ぐなんて...
心臓爆発しちゃうよ!!
チラッと三浦くんの顔を盗み見る。
いつ見ても綺麗な横顔。
...じゃなくて!!
ドキドキしてる私なんかと違って余裕の横顔。
その横顔に...
ちょっとだけイラッとする。
三浦くんがドキドキしてるわけないか。
きっとドキドキしてるのは私だけなんだよね...
「...ここだよな?唯華の言ってたクレープ屋」
そう言ってはなされた手。
急に手から伝わっていた温もりが消えてさみしい。