「大丈夫?三浦くん...」


「...あぁ、大丈夫」


三浦くんはそう言って笑うけど...


頭に巻かれた包帯はやっぱり痛そう。


「唯華は...怪我ない?」


...こんな時まで私の心配をしてくれる三浦くんの優しさに心が温まる。


「全然大丈夫。三浦くんが守ってくれたから...」



まっすぐ三浦くんを見つめて言うと...


なんかちょっと照れる。


きっと今...


私、顔真っ赤だ。



そんな顔を三浦くんに見られたくなくて少しうつむく。



すると...


正面から三浦くんに抱きしめられた。


「三浦くん!?」


さっきまでも真っ赤だった顔がよりいっそう赤くなる。