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...あれからどれくらい時間がたっただろう。


私はふと目が覚めた。


...ここどこだろ。


横から誰かに抱き締められてる。


寝返りをうとうとしても...


抱き締める力が強すぎて動けない。



だんだんときれいになっていく視界。


さっきのことも少しずつ甦ってくる。


私...三浦くんに怪我させちゃったんだ。


自分の首もとにある三浦くんの顔を見ようと努力するけど...



.....見れない。


力、強すぎじゃない?


そう思いながら私を抱きしめている三浦くんの腕を力一杯動かす。


すると案外すんなり動かせた。


私って意外と力持ち?


...なんて思ったけど


「唯華?」


ただ三浦くんが起きただけだった。