「藍ちゃん、早く!」


「もう...。優里、ちょっと待ってよ!」


「更衣室まで競争しよ!よーいどん」




あたしが勝手に始めて勝手にスタートする。


けど、藍ちゃんは必ず一緒になってやってくれる。


ほら、今だってあたしを追いかけてきた。




「優里~、フライングだぞ!!」




怒ってるつもりなんだろうけど、全然怖くない。


だって、口調はキツいけど笑ってるんだもん。




「藍ちゃんが遅いだけだよ~」




うん!


やっぱり藍ちゃんとこうやって馬鹿やってるの楽しいな。


暗かった気持ちが明るくなってくる。


藍ちゃんがいないとダメだな。