俺の予想した通り、あの人篤の父さんがあの発言の元凶。


篤の父さんは教育に熱心な人だったから、毎度勉強の事を言われては篤がキレていた事を俺は知っている。


篤の家に行ったとき、実際に二人が言いあっているところも何度か見たこともあった。



しかし、だ。


今回のは流石に酷過ぎる…



俺たちが本気でやっているバンド活動をくだらないの一言で切り捨て、ましてや楽譜をも捨ててしまうだなんて。


俺たちの努力の結晶が一瞬にして消えたようなものだ。



そんな事をされた暁には俺だって相手が親だろうが許せないだろう。


篤は父親のこと一体、どう思っているんだ。


と考えたタイミングで篤は口を開いた。