それを、理解した瞬間沸き上がってくるのは羞恥心のみ。


ああ!恥ずかしい!やってしまいました…


私のばかっ!


何で、周りの様子に気に掛けていなかったんですか!?


後悔しても後の祭りなのは分かっているけど、責めずにはいられない。



「君…」



ビクッ!


突然声を掛けられ肩がびくりと上がる。



「ご、ごめんなさい…!」



私は何か言われる前に頭を下げ、その場から逃げるようにして走り出していた。